かかぴそブログ

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【レビュー】ネスプレッソの新マシン、VERTUO(ヴァーチュオ)

こんにちは、管理人のかかぴそです。

今回はNESPRESSO(ネスプレッソ)から新たに発売開始されたマシン、VERTUO(ヴァーチュオ)について紹介します。

先日、直営店に行ったら堂々たる姿で鎮座してました。私自身、いったい今までのネスプレッソマシン(以降、「オリジナル」と言います)と何が違うのか分からなかったので色々と聞いてみました。

試飲もさせていただいたので、実際の味わいについても紹介します。

※2020年3月に購入いたしましたので、使用した感想を追記しました。こんな風に入ってました。段ボールの開き方が斬新

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ヴァーチュオとは?

ヴァーチュオとは、2020年1月30日に発売されたネスプレッソの最新マシンです。


 

私もネスプレッソマシンは愛用していますが、一体何が変わったのか疑問でした。

長々と質問してしまいましたが、すべての質問に対して丁寧に回答していただけました。まずは何が違うのかについて見ていきましょう。

※オリジナルについては、過去記事にも書いていますので、ぜひご訪問ください。

ヴァーチュオはオリジナルと何が違うのか?

ヴァーチュオとオリジナルの違いについてですが、もはや別物と言っていいと思います。

最大の違いは抽出の仕組みです。

オリジナルは圧力をかけることによりコーヒーを抽出する、いわゆるエスプレッソマシンです。 

一方、ヴァーチュオは遠心力を用いて抽出します。

なにより心惹かれるのは、(おそらく)遠心力により抽出したコーヒーが飲めるのはこのマシン以外にはないという点です。

果たして、この方法によって抽出されたコーヒーがエスプレッソと呼べるかどうかという定義上の問題はありますが、美味しければドリップだろうとエスプレッソだろうとかまいません。 

味わいの違い

それでは、圧力方式と遠心力方式ではどのような味の違いがでるのかについて説明します。

エスプレッソはご存じの通り、濃厚な味わいを楽しむことができます。本場イタリアでは、その濃厚さゆえに砂糖をいれて飲むスタイルが一般的です。

一方で、遠心力方式は、強いて言えば、ですがドリップ式に近いです。 抽出をするときに蒸らしの工程もあります。

味わいは、カプセルを高速回転させながら抽出するために空気を多く含み、口当たりが柔らかくなるように感じます。例えば、オリジナルのカプセル(コーヒー豆)と味わいの強さが同じ表記だとしても、ヴァーチュオの方が一段か二段ぐらいマイルドに感じます。

薄いというわけではなく、軽いです。たとえば、生クリームに空気を多く含ませると同じ量を食べているはずなのにそこまで重く感じないですよね。そんな感覚がコーヒーで感じられます。

さらにおもしろいのが、ヴァーチュオはクレマと共にコーヒーを飲むという新しい楽しみ方ができます。

オリジナルマシンでも勿論クレマはできますが、クレマの量が圧倒的にヴァーチュオとは違います。

下の画像がオリジナルでルンゴを作ったときのクレマ量です。

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オリジナルのクレマ量

一方、ヴァーチュオはコーヒーとクレマが6:4ぐらいの比率になります。 空気によって、多くのクレマがカップに注がれるんです。

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ネスプレッソの公式サイトより引用

この大量のクレマをカップの底まで押し込むことでよりやわらかい口当たりとアロマが楽しめます。

蛇足ですが、上の画像のマグはネスプレッソの公式サイトで購入できます。

せっかくヴァーチュオを購入するのであれば、最大の特徴であるクレマはぜひ見た目でも楽しんでもらいたいと思います。

エスプレッソ用など、各サイズありますが、すべて揃えるのは難しいと思うので今回は汎用性の高いマグサイズを紹介します。


 

抽出量の違い

ヴァーチュオは抽出量も大きく変わりました。

ヴァーチュオはオリジナルに比べて一杯の量が多いです。
作れる量は、具体的にはエスプレッソ(40ml)、ダブル・エスプレッソ(80ml)、グランルンゴ(150ml)、マグ(230ml)、アルト(414ml)、カラフェ(535ml)の6種類です。

オリジナルはルンゴ(110ml)が最大量なので、少し物足りないときがありますよね。そのような時にヴァーチュオがあると重宝します。

外出時にタンブラーなどで持っていきたいという人にもヴァーチュオはもってこいです!

アメリカンが好きな人は、オリジナルよりヴァーチュオの方が口当たりが軽いので飲みやすいのではないかと思いますよ。

捕捉)カプチーノやラテ等、ミルクレシピが好きな人へ

普段、コーヒーはカプチーノやラテを好んで飲んでいるという人や、たまにはそういうのも飲みたい。という人は覚えておいてください。

現状(2020年11月現在)、ヴァーチュオはカプチーノ等を作る機能はありません。オリジナルには、ミルクタンクがついていてコーヒー抽出後にフォームミルクを注いでくれるタイプもあるのですが、ヴァーチュオにはミルクタンクがありません。

そのため、フォームミルクを作るには自前で準備する必要があります。

ネスプレッソからエアロチーノが販売されているので、濃厚な、泡のしっかり立ったミルクがいい人はエアロチーノをおすすめします。冷たいフォームミルクもつくれるので、あえてホットコーヒーの上に冷たいフォームミルクを入れるというのもおもしろいかもしれませんね。


 

フォームミルクは作りたいし、理想はエアロチーノだけど高いんだよね~。というお悩みをお持ちの人には、ハリオから出ている「クリーマー・キュート」がおすすめです。


 

泡立て用の耐熱マグがセットになって公式価格3,080円(税抜き)です。

泡だて器のみのものもあるのですが、マグがセットの方が使いやすいですし、何より見た目がかわいいのでこちらをおすすめします。
※非常に高額なサイトがあります。定価は3,080円ですのでご注意ください。

 

使用した感想

実際に使用した感想を書いていきます。

使いやすさ

ヴァーチュオはオリジナルと違い、ボタンが一つしかありません。

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抽出スイッチ

分かりにくいかもしれませんが、中心にスイッチがあります。

オリジナルは、カプセルによっておすすめの飲み方が「リストレット or エスプレッソ」「エスプレッソ or ルンゴ」などありましたが、ヴァーチュオは良くも悪くも、選択の余地がありません。

カプセルに印字されているバーコードを読み取って、自動で湯量を調整します。
※回りの黒い線が読み取り用バーコードです。

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ヴァーチュオのカプセル

押し間違えがないというメリットの一方、すこし軽めで飲みたい人には、あとから差し湯をするという手間が発生します。濃いめで飲みたい人は、もはやどうしようもありません。

カプセルは、マシンにあるツマミをスライドさせると蓋が空くので、窪みにセットして蓋をしめます。

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カプセル受け

あとは、スイッチを押せば自動で抽出が始まります。

ちなみに、お湯の量が足りなくなった場合、数分以内にタンクに給水して再度スイッチを押せば何事もなかったかのように抽出を続けます。

お手入れ

ヴァーチュオのお手入れは、基本的にオリジナルと同様です。排水受けやカプセルコンテナを洗う事と、使用前後に湯通しすることぐらいです。

湯通し

さて、ヴァーチュオの抽出ボタンは一つであるという話をしました。こちら、抽出時は押し間違えなどなくて便利な機能ですが、湯通しとなると少しだけ面倒があります。

それは、ヴァーチュオの湯通しは抽出ボタンを3回押すことで行われるのですが、マシン任せにすると1ℓもの湯通しをすることになります。

とても毎回できませんよね。なので、長期利用しないという場合以外は途中で止めていいとされていますが、そのためにマシンの前で湯通しを止めるタイミングを計らないといけません。

私の場合、200ml分ぐらいの湯通しをしてから終えるのですが、だいたい2分程かかります。2分間マシンの前で湯通しの様子を見ていないといけないというのが面倒と言えば面倒です。

洗い物

次に洗い物の説明をします。洗い物は全部で5点です。

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洗い物一覧

水タンク(右奥)と、カプセルコンテナ&排水受け皿(左奥)、カップサポート&排水グリッド(手前)の5点です。

水タンクは、いつも水洗いして終わってます。他の4点については分解した画像と共に説明していきます。

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カップサポート&排水グリッド

右図はカップサポート(シルバーの部品)と排水グリッド(黒い穴のあいた部品)です。このように分解してそれぞれを洗います。

あまり水(コーヒー液)が落ちることはありませんが、水滴程度の量がカップサポートに落ちることはあります。

私はメタリック素材のデザインを購入したのでカップサポートに水垢がつかないよう気を使いますが、プラスチック素材のものもあります。水垢や指紋が気になる方はプラスチック素材の方をおススメします。

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カプセルコンテナ&排水受け皿

つづいて、右図はカプセルコンテナ(右)と排水受け皿(左)を分離した図です。カプセル受けの底面は背水グリッドのように穴があいていて、抽出後のカプセルはコンテナに収納されますが、本体に残ったお湯は底面の穴を通り背水受け皿に溜まります。

カプセルを捨てる時、コンテナに水分が残らないので、そのままゴミ袋に捨てられるのは意外と楽で気に入っています。

注意点

こちらのヴァーチュオ、アース必須です。どうやら消費電力が大きいようで、店員さんにしっかり接地するよう言われました。

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ヴァーチュオのコンセント

リビングで使う場合、アダプタ側が対応していないなど、アース線の接続ができないこともあると思いますが、もし3ピン(三ツ口)プラグになっていれば変換器を使って対応可能です。


 

アースについては全く頭になかったので、もしヴァーチュオ購入予定の人は今一度ご確認ください。
※エアロチーノもアースが必要です。

私はしばらくして設置の都合上アースするのをやめました。理論上、水漏れなどが発生しなければショートすることはないので、いいかなと。そのへんは自己責任でお使いください。

まとめ

ヴァーチュオとオリジナル、どっちがいいかとなると決め難いですが、たくさん飲みたい人やアメリカンなどの軽い感じが好きな人はヴァーチュオがいいのではないかと思います。

オリジナルは、濃厚であるが故に量を飲むには向きません。しかし、食事のあとなどの口直しや、ケーキやチョコレートなど甘いものと一緒に飲むには相性抜群です。

どういった場面で使うことが多いかで選ぶことになると思います。味はどちらも間違いなく美味しいです。いずれにせよ、一度お店で試飲してどちらの味わいが自分に向いているかを確認することをおすすめします。

毎日、スタバで買って仕事に向かってる人は、ヴァーチュオのカラフェサイズだったら一杯216円なので、かなりコストが抑えられます。趣味や飲み会に使うお金をどうやって工面しようか考えてる人は購入を検討してみてもいいと思います。

最後に、ヴァーチュオは「クラシックブラック」というカラーも最近販売されたのでリンクを貼っておきます。


 

みなさまにより良いコーヒータイムが訪れますように

管理人 かかぴそより

 

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